蜘蛛滝から30mほど戻ったところに、完全にメインルートから外れる道がある。滝巡り道とも呼ばれているようだが、古くはメインルートだったものの、最近は通過する人も少なくなり、踏跡も徐々に不明瞭になっているとのこと。七曲滝上流の沢を横切り、ヤセ尾根を通過して紅葉谷道、百間滝への分岐の南側30m ほどの地点に出るらしい。
道の最初はいきなりロープから。
とはいえアイゼンがしっかり地面を捉えており、それほど危なっかしくはない。そしてアイゼン跡を目印に先に進むものの・・・どんどん険しく、道が不明瞭になっていく!
いくらか薮漕ぎしたものの、なんぼなんでもこれはキツすぎやろ・・・でも踏跡はあるし・・・と進んで行くと、踏跡すら消えた!こりゃ、道迷いが確定的に。それでも先に道があってもイヤなので、強引に薮漕ぎして先を見通す。どうも尾根に出そうな雰囲気だったものの・・・赤テープすらなく、20分ほど迷った結果、撤退を決意する。
そして戻る道すがら・・・あ、明確な踏跡、あるやん・・・。完全に見落としていた・・・。
教訓。上り坂でも視野は広く。踏跡がなくなったら怪しいと思うべし。
正しい道は踏跡もしっかりしており、以後迷うことはなかった。途中、いくらかキツい傾斜、ロープが張られた場所があったものの、それほど難なく進むことができた。ただ、普通の道に比べて分かりにくいこと甚だしい。積雪期だからこそそれなりに進めたものの、雪がないとそれなりに危険な道のような気もする。
しばらくして、七曲滝の上流の沢に出る。
ここで昼食、チキンラーメンを食す。紅葉谷道が近いのか、人の声は聞こえども姿は見えない。さすがにこんな道、人は来ないわなぁ・・・と思っていると、おじさんが歩いてきた。「ここは穴場ですね・・・」「そうですね〜」などと会話をかわしながら、おじさんは去って行った。とりあえず、この道が間違っていないことが分かっただけでも安心w
チキンラーメンを食べて休憩していると、だんだん雪が強くなってきた。
(つづく)