駅前のビジネスホテルで一泊し、いよいよ神岡鉄道初乗り&乗り納め。
最初は高山本線の7時台の列車で早めに行こうかと思ったものの、よくよく考えるとまだ暗いはずだし、ゆっくりしたかったので結局803富山発。
富山から猪谷へ向かい、猪谷で神岡鉄道に乗り換え。同じ考えの人は多いらしく、車内は立ち客もちらほら。ただ、思ったほどの混雑でもない。朝が早いためか。それでも乗客の多さを見越して、普段は単行のところ、2両編成での運転であった。
一番後ろに陣取り、どんな路線なのか、しかとこの目に焼き付ける。・・・びっくりするぐらいの山奥・・・沿線には廃坑を利用して宇宙線の中に含まれる素粒子を観測する、スーパーカミオカンデなる施設がある。東大の小柴先生がノーベル賞を受賞し、一躍有名になった場所ですな。ともかくも山奥。ただ、山奥なだけあって目に見える山々も紅葉が進んでいて綺麗だった。
30分ちょっとで終点奥飛騨温泉口に到着。
山間の、静かな駅・・・なんでしょう、普段は。さすがに今日はそれなりに人も多く。そして駅前の広場では、明日のラストサンデーを迎えるに辺り開催されるイベントの準備がひっきりなしに行われていた。ホームでは廃線に際して様々なグッズが販売されていた。レプリカサボや写真集などを勢い余っていろいろ買ってしまった・・・。
次の列車まで1時間ちょっと時間があったので、駅前を散策。奥飛騨温泉口などという名前がついているが、実際の温泉郷はさらに30キロほど南側に位置する。特に何もなく、ひなびた雰囲気がまたよかった。
まったり景色を眺めている中、いきなり観光バスが・・・。神岡鉄道乗り納めツアーの団体客の様子。自動車組が抜けて、やや閑散とし始めてきた中で、再び人が増え賑やかさを取り戻す。
折り返し戻ってきた列車の入線を撮影後、再び車両に乗り込む。団体客が増えた分だけ、車内は往路よりもさらに混雑度を増すことに。今度は中間車のドア際に身を置き、帰りの30分間、車窓を楽しんだ。
猪谷では往路と同じく、JRの列車と2分接続。11時過ぎに富山駅に戻る。